守唄もりうた)” の例文
中流より石級の方を望めば理髪所の燈火あかり赤く四囲あたりやみくまどり、そが前を少女おとめの群れゆきつ返りつして守唄もりうたふし合わするが聞こゆ。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
彼らは、かかる守唄もりうたに揺られながら目を開いたまま眠っていた。理想によって圧倒されたる現実の光輝ある昏睡こんすいであった。