孩児がき)” の例文
旧字:孩兒
下世話げせわに、犬は貰われる時お子様方はお幾たりと尋ねるが猫は孩児がきは何匹だとくという通りに、猫は犬と違って児供にいじられるのをうるさがるものだが
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
剣術も随分上手で三十人位は一緒に掛ってもポン/\遣られて、とても寄附く事は出来んが、そこはわっち孩児がきの時分から気性を知抜いて居るから、彼奴あいつだまかす事ア訳はねえ
「居ましねえだよ、孩児がきは。」
賊はおめえさんたちだ、わっちは西浦賀の女郎屋の半治という者で、孩児がきの時分から身性が悪くって、たび/\諸方ほうぼうくすぶって居て、野天博奕のでんばくち引攫ひっさらい又ちょっくらもち見た様な事も度々たび/\遣って