孤村こそん)” の例文
孤村こそんの温泉、——春宵しゅんしょう花影かえい、——月前げつぜん低誦ていしょう、——朧夜おぼろよの姿——どれもこれも芸術家の好題目こうだいもくである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小ヘルモンの北麓、麦の穂末に平たき屋根の七八つあらはれたる孤村こそんは、基督の寡婦の子を蘇らし玉ひしと云ふナインの村なり。かしらまるくして形優美なるタボルの山も東に近く見ゆ。