“子育観音”の読み方と例文
旧字:子育觀音
読み方割合
こそだてかんのん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小夜の中山に久圓寺といふ寺がてられて、そこに観世音かんぜおんまつつたのは夜啼石よなきいし以前のことで、夜啼石の伝説から子育観音こそだてかんのんの名が流布るふするやうになつたのではあるまいかと思はれる。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
山路にさしかゝると、頂上には小夜峠さよとうげがあつて、そこには子育観音こそだてかんのんが安置されてゐる。その寺は久圓寺といつて、真言宗しんごんしゅうである。本尊の観世音かんぜおん行基僧正ぎょうきそうじょうの作で、身長みのたけ一尺八寸であるといふ。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)