トップ
>
嬖臣
>
へいしん
ふりがな文庫
“
嬖臣
(
へいしん
)” の例文
忠之が出勤せぬ利章の邸へ、自分で押し掛けようとした怒には、
嬖臣
(
へいしん
)
十太夫の受けた
辱
(
はづかしめ
)
に報いるために、福岡博多の町人を
屠
(
はふ
)
つた興奮が加はつてゐたのであつた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
すでに
尊治皇太子
(
たかはるこうたいし
)
の時代から、後醍醐のまわりには、それを
擁
(
よう
)
するつよい一連の
嬖臣
(
へいしん
)
ができていた。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
善かれ悪しかれ内膳は
肚
(
はら
)
をきめなければならなかった。……かれは秋山平蔵と共に、頼胤側近の二
嬖臣
(
へいしん
)
といわれている。「君側の
奸
(
かん
)
」という思いきった評判も耳にする。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ルイ十四世が
嬖臣
(
へいしん
)
たる一貴族の重罪を特赦しようとした時、掌璽大臣ヴォアザン(Voisin)は言葉を尽して
諫争
(
かんそう
)
したが、王はどうしても聴き容れず、強いて大璽を持ち来らしめて
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
孟子がそこで力説しているのは、子路の妻の兄弟が衛の
嬖臣
(
へいしん
)
弥子瑕の妻であったこと、そうして弥子がその縁で孔子の宿をしたがったことである。『孟子』によれば、孔子はこの申し出を斥けた。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
▼ もっと見る
それへまた幕府の
嬖臣
(
へいしん
)
柳沢吉保
(
やなぎさわよしやす
)
が、老公をのぞくために、大奥と将軍家の陰に立ちはたらき、老公をして、身を
退
(
ひ
)
くのほかない窮地にまで追いつめたものと——みな
観
(
み
)
ておるが
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嬖
漢検1級
部首:⼥
16画
臣
常用漢字
小4
部首:⾂
7画
“嬖臣”で始まる語句
嬖臣達