“へいしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬖臣46.2%
丙辰38.5%
平信7.7%
平心7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに尊治皇太子たかはるこうたいしの時代から、後醍醐のまわりには、それをようするつよい一連の嬖臣へいしんができていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藩士尊攘派の独自的結成は水戸で水長藩士の丙辰へいしん丸会盟、関西ではもっと大仕掛に薩——寺田屋で藩主改良派の手で殺された——長、土、肥、筑前ちくぜん筑後ちくごの諸藩士および浪士
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)
しかし中は、今度の水害でこちらは無事だが、そちらはどうかという、見舞と平信へいしんをかねたものに過ぎなかった。出した局の名が本郷とあるのを見てこれは草平君そうへいくんわずらわしたものと知った。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ふたりは、啓之助に襟がみをつかまれながら顛倒てんとうした。そして、何か口走ったが、それは意味をなさないくらい平心へいしんを欠いたものだった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)