嬌態あま)” の例文
こうの先生、上杉さんは、その様子じゃ大分一雪女史が贔屓ひいきらしい。あの容色きりょうで、しんなりと肩で嬌態あまえて、机のそばよ。先生が二階の時なぞは、令夫人ややおだやかならずというんじゃないかな。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)