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媼
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おむな
ふりがな文庫
“
媼
(
おむな
)” の例文
藤原南家にも、常々、此年よりとおなじやうな
媼
(
おむな
)
が出入りして居た。郎女たちの居る女部屋までも、何時もづか/\這入つて来て、憚りなく物語つた。あの
中臣志斐媼
(
なかとみのしひのおむな
)
——。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
荒々しい声と一しょに、立って、表戸と
直角
(
かね
)
になった草壁の
蔀戸
(
しとみど
)
をつきあげたのは、
当麻語部
(
たぎまのかたり
)
の
媼
(
おむな
)
である。北側に当るらしい其外側は、
牕
(
まど
)
を圧するばかり、
篠竹
(
しのだけ
)
が繁って居た。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
今、
当麻
(
たぎま
)
ノ
語部
(
かたりべ
)
ノ
媼
(
おむな
)
が、神憑りに入るやうに、わな/\震ひはじめたのである。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一旦、口がほぐれると、老女は止めどなく、
喋
(
しゃべ
)
り出した。姫は、この姥の顔に見知りのある気のした
訣
(
わけ
)
を、悟りはじめて居た。藤原南家にも、常々、此年よりとおなじような
媼
(
おむな
)
が、出入りして居た。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
“媼”の意味
《名詞》
(おうな、古語)老齢の女性、老婆。
(出典:Wiktionary)
媼
漢検1級
部首:⼥
13画
“媼”を含む語句
老媼
翁媼
乳媼
中臣志斐媼
当麻語部媼
老媼茶話
爺媼
媼巫女
日本媼
當麻語部媼
韓媼
茸媼
置目老媼
白媼
村媼
媼達
媼様
媼内
周旋老媼
傭媼