しび)” の例文
絶えて久しい心のふるさと寄席への郷愁——全身全魂が、まるで南蛮渡りの秘薬の匂いでも嗅がされたよう、うれしく、悲しく、ただぼんやりと憑かれたようにしびれてきてしまっていた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)