えん)” の例文
知らずのお絃は——お絃流の、なに、そんなものはないが、とにかく、喧嘩の真中まんなかへ割り込んで、えん然にっこり名たんかを切ろうという物凄ものすご姐御あねご
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
えんと、いずれの文字をあてはめても似つかわしいのはこの人ばかりであると、わたしの眼は吸いつけられていた。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
見る目もえんにくずおれ伏して、ひとりしんしんと泣きつづけていたのは、ひと目にそれとわかるお蘭です。
三味線しゃみせん太鼓に合わせながら、エイサッサ、コラサノサッサとえんになまめかしく舞い狂っているのです。