姿勢なり)” の例文
喜んで駈け出した旅人風の後ろ影を見送ると、その男の足の迅いこと、右の肩から腕へかけて、急にすべり過ぎている姿勢なり恰好かっこう
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女のくちびるかたく結ばれ、その眼は重々しく静かにすわり、その姿勢なりはきっと正され、その面は深く沈める必死の勇気にみたされたり。男はしおれきったる様子になりて
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)