妖怪変化えうくわいへんげ)” の例文
旧字:妖怪變化
昨夜の妖怪変化えうくわいへんげ雲散霧消うんさんむせうしてしまつたのだ。大判のタオルにくるまり、急いで二階へけ上る元気が出た。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
父は奇蹟を信じ妖怪変化えうくわいへんげの出現を信じて、七十歳を過ぎて此世を去つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
祖父から子供のをり冬の炉辺のつれ/″\に聞かされた妖怪変化えうくわいへんげに富んだ数々の昔噺むかしばなしを、一寸法師の桶屋をけやつち馬盥ばだらひたゝいてゐると箍が切れね飛ばされて天に上り雷さまの太鼓叩きに雇はれ
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)