如在じょさい)” の例文
れいのとおり如在じょさいない御あいさつでござりまして、お使者のかた/″\を至極にもてなされておかえしになりました。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
腹のなか如何いかなる事を考えていても、逢えば、誰にも、愛想がよく、人をそらさず、ずいぶん如在じょさいのない人である、それで、大抵たいていの人は、茂吉を、「木訥ぼくとつ」ない人である
茂吉の一面 (新字新仮名) / 宇野浩二(著)
えんじゃのよしみもあることだからこちらも如在じょさいには存ぜぬ、このゝち織田家のきか麾下にぞくして忠節をぬきんでゝくれるなら、大和一国をあておこのうてもよいとおもうがと
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それは/\如在じょさいのないおことばで、おどろくばかりあいそのよいお方でござりました。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)