“じょさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
如才97.9%
如在2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「すっかり判りました。ようがす。わたしが出来るだけ調べてあげましょう。如才じょさいはあるめえが、当分は誰にも内証にして……」
半七捕物帳:03 勘平の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そんな折の氏の家庭こそ平常とは打ってかわって実に陽気で愉快ゆかいです。その間などにあって、氏に一味ひとあじの「如才じょさいなさ」がいます。
れいのとおり如在じょさいない御あいさつでござりまして、お使者のかた/″\を至極にもてなされておかえしになりました。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
腹のなか如何いかなる事を考えていても、逢えば、誰にも、愛想がよく、人をそらさず、ずいぶん如在じょさいのない人である、それで、大抵たいていの人は、茂吉を、「木訥ぼくとつ」ない人である
茂吉の一面 (新字新仮名) / 宇野浩二(著)
えんじゃのよしみもあることだからこちらも如在じょさいには存ぜぬ、このゝち織田家のきか麾下にぞくして忠節をぬきんでゝくれるなら、大和一国をあておこのうてもよいとおもうがと
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それは/\如在じょさいのないおことばで、おどろくばかりあいそのよいお方でござりました。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)