如上にょじょう)” の例文
如上にょじょうの要件を含んでいないものはなく、その「人に愛せられる」原因もまたこの辺にあったことと思い当るのである。
「さまよえる猶太人」とは如何なるものか、彼は過去において、如何なる歴史を持っているか、こう云う点に関しては、如上にょじょうで、その大略を明にし得た事と思う。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
文章を書く際には、少くとも常に如上にょじょうの自覚に立つことをゆるがせにしてはならない。
文章を作る人々の根本用意 (新字新仮名) / 小川未明(著)
如上にょじょうの僧侶たちは捕縛され、京から鎌倉へ護送されたが、なお北条家では心休まらず、わけても両六波羅では不安にたえず、宮方が調伏で向かうなら、こっちも調伏で向かってやろうと
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
申すまでもなく、如上にょじょうの計画は小生の一存で決定したものではありませぬ。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)