太后おおきさき)” の例文
遠智おちの岡ノ上に新たにおこされたミササギに、宝ノ太后おおきさきと、間人はしひと先后さきのきさきと大田ノ皇女ひめみこと、——この親子三代のなきがらを合はせ葬つた日は、夜来の雪が日ねもす野山をこめて降りしきり
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
実母・寳ノ太后おおきさきの治世、さらに母の弟すなはち叔父であり、父系をたどれば従兄にもあたる軽ノ帝の治世、もう一つ寳ノ太后の二度目の治世と、前後四代の朝にあひも変らぬ摂政太子みこのみことの名のもとに
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)