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天稟
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てんりん
ふりがな文庫
“
天稟
(
てんりん
)” の例文
又この男の空想が如何にも豊富で、一種
天稟
(
てんりん
)
の威力を持つてゐるので、己の霊はそれに引き入れられるやうであつた。
病院横町の殺人犯
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
この望みはかれが不屈の性と
天稟
(
てんりん
)
の才とをもってしては達し難きものにあらず。かれはこれを自信せり。
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
年齢
(
とし
)
はその頃十九だったが、
容貌
(
きりょう
)
もよし性質も至って温雅な娘でまた
箏
(
こと
)
の方にかけては
頗
(
すこぶ
)
る
天稟
(
てんりん
)
的なので、師匠の自分にも
往々
(
おうおう
)
感心する様なことがあったくらいだ。
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
大方、いかに河内介の享楽を求める心が切であっても、
天稟
(
てんりん
)
の美質を宿す松雪院の悲歎と悔恨とを眼の前にしては、再び彼女を
冒涜
(
ぼうとく
)
する勇気が出なかったのであろう。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
これに加うるに手工
細技
(
さいぎ
)
に
天稟
(
てんりん
)
の妙を有する我が国女工を以てす、あたかも
竜
(
りょう
)
に
翼
(
つばさ
)
を添うが如し、以て精巧にこれを製出し、世界の市場に雄飛す、天下
如何
(
いかん
)
ぞこれに抗争するの敵あるを得んや。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
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技術の上には前いう如く
天稟
(
てんりん
)
的だし当人も非常に好きなものだから技術は日に増し上達する。
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
ありていに言えば
天稟
(
てんりん
)
の直覚力が鋭利である上に、郷党が不思議がればいよいよ自分もよけいに人の気質、人の運命などに注意して見るようになり、それがおもしろくなり、自慢になり
河霧
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“天稟”の意味
《名詞》
天稟(てんぴん)
生まれつきのもの。天性。天資。
(出典:Wiktionary)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
稟
漢検1級
部首:⽲
13画
“天稟”で始まる語句
天稟之
天稟学