“大覇王樹”のいろいろな読み方と例文
旧字:大霸王樹
読み方割合
おおさぼてん50.0%
だいはおうじゅ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助は自分が坂井の崖下がけしたの暗い部屋に寝ていたのでないと意識するやいなや、すぐ起き上がった。縁へ出ると、軒端のきばに高く大覇王樹おおさぼてんの影が眼に映った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
不二見村ふじみむらの往還から寺の門まで行く路が、文字通りくつを没するほどぬかっていたが、その春雨にぬれた大覇王樹だいはおうじゅが、青い杓子しゃくしをべたべたのばしながら、もの静かな庫裡くりを後ろにして
樗牛の事 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)