大覇王樹だいはおうじゅ)” の例文
旧字:大霸王樹
不二見村ふじみむらの往還から寺の門まで行く路が、文字通りくつを没するほどぬかっていたが、その春雨にぬれた大覇王樹だいはおうじゅが、青い杓子しゃくしをべたべたのばしながら、もの静かな庫裡くりを後ろにして
樗牛の事 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)