大神おおみわ)” の例文
一首の意は、寺々に居る女の餓鬼どもは大神おおみわ男餓鬼おとこがきを頂戴してその子を生みたいと申しておりますよ、というので、大神奥守は痩男やせおとこだったのでこの諧謔かいぎゃくが出たのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
大和の三輪みわ緒環おだまきの糸、それから遠く運ばれたらしい豊後の大神おおみわ氏の花の本の少女の話は、土地とわずかな固有名詞とをかえて、今でも全国の隅々すみずみまで行われているが終始一貫した発見の糸口は
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
寺寺てらてら女餓鬼めがきまおさく大神おおみわ男餓鬼おがきたばりてその子生まはむ (池田)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
三 奈良縣磯城郡三輪山の大神おおみわ神社の神。その神社の起原神話。
大和の三輪山にある大神おおみわ神社の鎭坐の縁起である。——