大目附おおめつけ)” の例文
大目附おおめつけ近藤相模守茂郷こんどうさがみのかみしげさとは、七十七歳の老人だ。が、耳も眼も人一倍達者なくせに、都合の悪い時は、いつも耳の遠いふりをする。今がそれで
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
妻は下総国しもうさのくに佐倉の城主堀田ほった相模守正愛まさちか家来大目附おおめつけ百石岩田十大夫いわたじゅうたゆうむすめ百合ゆりとして願済ねがいずみになったが、実は下野しもつけ安蘇郡あそごおり佐野さのの浪人尾島忠助おじまちゅうすけむすめさだである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
御老中は勿論将軍家も年に二度ぐらいはおなりになるという定例じょうれいでございます、すなわち正面の高座敷たかざしきが将軍家の御座所でございまして、御老中、若年寄わかどしより、寺社奉行、大目附おおめつけ御勘定ごかんじょう奉行、こおり奉行
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大目附おおめつけである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)