大盤石だいばんじやく)” の例文
大きい家ほどもある、大盤石だいばんじやくが、頭へ落下して来るとすれば、痛いかどうか……。百万貫の石を想像し、その下に立てば、痛いだらうと恐怖にかられる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
温泉いでゆまちの、谿流けいりうについてさかのぼると、双六谷すごろくだにふのがある——其処そこ一坐いちざ大盤石だいばんじやく天然てんねん双六すごろくられたのがるとふが、事実じじつか、といたのであつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
最早大盤石だいばんじやくの自信に立つて貧乏ゆるぎもせぬ姿です。