大宝令たいほうりょう)” の例文
元来分割相続は大宝令たいほうりょう以来の旧慣ではあるが、本家の威力を支持すべく、できるだけこれを制限していた。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この後文武天皇の御代に大宝令たいほうりょうが御発布になり、その扱い振りの詳細なことが規定されております。
その道を論じまた教えうるには、大宝令たいほうりょうに規定しているように、それぞれ人がある。政治はこの道を実現せんとする努力である。国家はこの道或いは理念の実現でなくてはならない。
蝸牛の角 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
先達せんだっても福地先生から承わりましたが、大宝令たいほうりょうとか申しまして、文武もんぶ天皇さま時分に法則も立ちまして、切物きれもの仮令たとえ鋏でも小刀でも刀でも、わが銘を打つ事に致せという処の法令で、是だけは
そういう訳で、さむらいとは身分の極めて卑しいもので、大宝令たいほうりょうという千二百余年前の法令には、八十歳以上及び篤疾すなわち気違いとか片輪とかの者には、お上からさむらい一人を給わる。
仏法の修行者が乞食をすることは、前に申した大宝令たいほうりょうにもチャンと認められております。