大君おおきみ)” の例文
信長はかならず乱脈と暗黒に沈んでいる日本全土の人々をよみがえらせてみせる。大君おおきみの御こころを安んじ奉る日を迎え取ってみせる。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
へなへなした和歌が、大君おおきみやお国のための戦いをうやうやしくたたえた作品が、明治以後にいかに多かったことか。
ペンクラブと芸術院 (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
大君おおきみものなおもほし大君の御楯とならん我なけなくに
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
昭和時代に「大君おおきみにこそ死なめ」
大君おおきみ
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
なれど、きのうの大君おおきみは大君でいらせられる。また元々、私とて、皇室をないがしろにた覚えはございませぬ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大君おおきみ御稜威加賀焼みいつかがやく日之本荷ひのもとに狂業須流奈たわわざするな痴廼漢人おそのからびと
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「奸賊とは誰をいうか。御民みたみみな大君おおきみのおおみたから、わけても予が膝下しっかよりそだてて労苦をともにし、いま綱条つなえだに仕えおる水戸の臣に、奸賊などと名づくるものはおらぬ」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう感じてくれたら、一刀でもよい。大君おおきみを護り奉るに足るような銘刀を
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが大君おおきみの民くさでない者はない。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)