“夜鴉”の読み方と例文
読み方割合
よがらす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小山を三つ越えて大河を一つわたりて二十マイル先の夜鴉よがらすの城に居る。夜鴉の城とは名からして不吉であると、ウィリアムは時々考える事がある。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ヘエ、ですが……」と何かいおうとした時に、屋台をかすって、覆面をした侍が十四、五人、追い立てられた夜鴉よがらすのようにバラバラと疾走して行った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奇説怪説、雲の如くまき起り、夜鴉よがらす文士やまむし論客のたぐいを毒殺憤死せしめる怪力がこもれば結構である。