夜啼石よなきいし)” の例文
鉄道の案内記によると、今日では金谷からゆくのを便利とするらしい。案内記には、小夜の中山夜啼石よなきいし西にし三十二ちょう、菊川、西にし廿二町とある。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
これは太鼓塚……これは夜啼石よなきいしとて里見在城の折に夜な/\泣いて吉凶きっきょを告げたという夜啼石だ、これは要害の空濠からほりで、裏手の処は桜ヶ陣と申して、里見在城の折には搦手からめてったという
小夜の中山に久圓寺といふ寺がてられて、そこに観世音かんぜおんまつつたのは夜啼石よなきいし以前のことで、夜啼石の伝説から子育観音こそだてかんのんの名が流布るふするやうになつたのではあるまいかと思はれる。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「ははあ、夜啼石よなきいしですね。」
こま犬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)