“夜凉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりやう50.0%
よすずみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三田は夜凉やりやうにかこつけて、おつぎに聞いた橋袂の饂飩屋の前を通つて見た。路地の奧は袋地らしく、突當りの家の軒燈に謠曲指南と書いてあつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
人は樹木じゅもく多ければ山の手は夏のさかりにしくはなけんなど思ふべけれど、藪蚊やぶかの苦しみなき町中まちなか住居すまいこそ夏はかへつて物干台ものほしだい夜凉よすずみ縁日えんにちのそぞろ歩きなぞきょう多けれ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)