多賀たが)” の例文
北畠顕家は、この一月ごろ、多賀たがノ鎮守府から伊達郡だてぐん霊山りょうぜんへ移っていた。国府も守りきれなくなったのだ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今にいずれかへ祭場を移される他はあるまいと私も思っている。それから近江おうみ多賀たが大社、あそこでは毎日烏に神供じんぐを与える行事が、今でもまだ続いている。
このイザナギの命は、淡路の多賀たがやしろにおしずまりになつておいでになります。
大昔天照大神あまてらすおおみかみが、多賀たが神社の地に御降りなされた時に、杉の箸をもって昼飯を召し上り、それをお棄てなされたのが栄えたと伝えて、境の山に大木になって今でもあります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かれその伊耶那岐の大神は、淡路の多賀たが二五にまします。