外形うわべ)” の例文
内容なかみよりも外形うわべたっと現世げんせひとまなこは、それで結構けっこうくらませることができても、こちらの世界せかいではそのごまかしはきかぬ。すべてはみなかみうつり、また程度ていどたがいにもうつる……。
今日の今までお蘭が口づから戀しと言ひし人も無ければ、心に染みて一生の戀はせざりしなり、浮世を知らざりし乙女の昔し、誘はれしは春風か才智、容貌、それ等の外形うわべに心を亂して
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)