夏中なつじゅう)” の例文
夏中なつじゅうは開け放ちたる窓より聞ゆる物音に悩まされ候事そろこと一方ひとかたならず色々修繕も試み候えども寸毫すんごう利目無之ききめこれなくそれよりとくと熟考の末家の真上に二十尺四方の部屋を
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夏中なつじゅう見あきるほど見せつけられた彼の白雲は、まあどこへ行ったやらと思う。
秋風 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)