“売揚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うりあげ66.7%
うりあ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪阻つわりなどのために、夏中ややもするとお島は店へも顔を出さず、二階に床を敷いて、一日寝て暮すような日が多かったが、気分の好い時でも、その日その日の売揚うりあげの勘定をしたり、店のものと一緒に
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
乾燥が出来ないために、折角みのったものまで腐る始末だった。小作はわやわやと事務所に集って小作料割引の歎願をしたが無益だった。彼らはあんじょう燕麦売揚うりあげ代金の中から厳密に小作料を控除された。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それらの若い店のものを対手あいてに、売揚うりあげをつけたり、商いをしたりすることが、長いあいだ気むずかしい隠居のお守りに、気を腐らしていたお芳には物珍しかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)