“墓表”の読み方と例文
読み方割合
ぼひょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓表ぼひょうを書かれた人は、楠緒さんの御婚礼のときに、結納書をかかれた人と同じ老人だということを聞いて、葬式ほうむりの日にお友達方は墓表をながめては嘆かれました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
真逆まさか墓表ぼひょうとは見えずまた墓地でもないのを見るとなんでもこれは其処そこで情夫に殺された女か何かの供養に立てたのではあるまいかなど凄涼せいりょうな感に打たれて其処を去り
根岸庵を訪う記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
四十九歳で死んだ岩野泡鳴も、十九年間、わびしく墓表ぼひょうばかりで、それも朽ち倒れかけた時、やはり荒木郁子さんの骨折りで、昨年、知友によって立派な墓石が建てられた。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)