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塩山
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えんざん
ふりがな文庫
“
塩山
(
えんざん
)” の例文
旧字:
鹽山
長いトンネルを出ると初鹿野、ここから
塩山
(
えんざん
)
までの間に白峰は見えるはずだ。席を左に移して窓際に身をピッタリ。
白峰の麓
(新字新仮名)
/
大下藤次郎
(著)
「行って見給え、江戸からのお客というのを途中で迎えて、それを案内してあの辺の名所を見物し、その帰りに
塩山
(
えんざん
)
の湯にでも
浸
(
つか
)
ってみるも一興であろう」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
よくきくと、それは何でも
塩山
(
えんざん
)
の駅の近くに雑貨店を営んでいる割合暮し向きのいい、古田という家の主人から、母を後妻にと望んで来たことからの話らしかった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
二時間ばかりたち、
勝沼
(
かつぬま
)
から
塩山
(
えんざん
)
あたりの山村が窓の外をユックリと走りすぎていきます。
歩くこと
(新字新仮名)
/
三好十郎
(著)
自分は昨年
塩山
(
えんざん
)
の停車場で、白ペンキ塗の広告板に、一の宮郷銘酒「白嶺」と読んで、これは「雪の白酒」ではあるまいか、さぞ芳烈な味がすることであろうと思った、また他で製糸所の看板に
雪の白峰
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
▼ もっと見る
石和で腹をこしらえた米友は、
差出
(
さしで
)
の磯や
日下部
(
くさかべ
)
を通って
塩山
(
えんざん
)
の
宿
(
しゅく
)
へ入った時分に、日が暮れかかりました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
塩山
(
えんざん
)
駅に着いたのは午後の二時頃だった。雨がどしゃ降りに降っていた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
「しおの山とは
塩山
(
えんざん
)
のこと、
差出
(
さしで
)
の磯はわたしの故郷八幡村から
日下部
(
くさかべ
)
へかかる笛吹川の岸にありまする」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
母は他家に嫁いでいるとはいえ、もとの
塩山
(
えんざん
)
の家ではなかった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
大正十何年の五月、
甲斐
(
かい
)
の国の
塩山
(
えんざん
)
の駅から
大菩薩峠
(
だいぼさつとうげ
)
に向って馬を進めて行く一人の旅人がありました。
山道
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ここは
塩山
(
えんざん
)
を去ること三里、大菩薩峠のふもとなる
裂石
(
さけいし
)
の
雲峰寺
(
うんぽうじ
)
でもその噂であります。
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
雲水どもは土地の百姓たちと力を併せて、濁流の岸へ
沈枠
(
しずめわく
)
を入れたり、
川倉
(
かわくら
)
を築いたり、火の出るような働きです。ここの手を切られると、水は忽ち
日下部
(
くさかべ
)
や
塩山
(
えんざん
)
一帯に溢れ出す。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
神尾の下屋敷から脱することを得たムク犬は、山へも逃げず、里へも逃げず、首に鎖と縄を引張ったまま
只走
(
ひたばし
)
りに走って、
塩山
(
えんざん
)
の
恵林寺
(
えりんじ
)
の前へ来ると、直ぐにその門内へ飛び込んでしまいました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「八幡村というのは、
石和
(
いさわ
)
と
塩山
(
えんざん
)
に近いところではないか」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
塩
常用漢字
小4
部首:⼟
13画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“塩山”で始まる語句
塩山村