坊丸ぼうまる)” の例文
逸早いちはやく、母のいる安土へ向けて、弟の坊丸ぼうまるを使いにやり、また兄の森伝兵衛にも言伝ことづけて、過去数年のあいだ、鈴木飛騨守ひだのかみ重行と往復した手紙などは、一切
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『あはは、ちがうちがう、お前は落第だ。さあ、他の者!』こんどは坊丸ぼうまるが、『お殿さま、四十二本でござります』『ああそんな不吉の数じゃない。駄目駄目、さあ、お次』
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
油で拭き磨いたような太柱や板縁を、紙燭ししょくの光がてらてらと揺れうごいて来る。お目ざめ——とさとって、くりやのわきのお手水ちょうずへ足を急がせて来る小姓の森坊丸ぼうまる、魚住勝七、祖父江孫丸そふえまごまるなどであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
坊丸ぼうまる力丸りきまるがそれである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)