“在金”の読み方と例文
読み方割合
ありがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
在金ありがねまで勘定すると、正直者と思われた兼松が、十二三両の費い込みがあり、金に困っていそうな谷五郎には、なんの非曲ひきょくもなかったのも不思議です。
そこで今夜は、この大乗院の什器じゅうき在金ありがねを残らず貰ってゆくつもりだが、何か、いいたい苦情があるか。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
忠作は素早く奥の間に駈け込んで、証文や在金ありがねの類を詰め込んで用心していた葛籠つづらの始末にかかると、いつのまに入って来たか覆面ふくめんの大の男が二人、突立っていました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)