四日市よつかいち)” の例文
かこち昨夜ゆうべ四日市よつかいちへんなる三人の若い者此處こゝ妓樓あそびやそれ遊興あがりて夜をふか宿いねるに間もなく夜はしらみたりと若い者に起され今朝けさしもぶつ/\とつぶやきながら妓樓あそびや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
桑名くはな四日市よつかいちは昨夕の殘睡のうちにいつしか通りすごして、車道は漸う/\四山の群がる間をわけ登るに、冬近き空の氣色定めなく、鈴鹿すずかは雲に隱れて嘘のやうな時雨がはら/\と窓を打つてきた。
伊賀、伊勢路 (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)