“嚇々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かくかく60.0%
かっかく20.0%
くわつ/\20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえ、その光には、嚇々かくかくとした夏があり、楽しみの多き、また働き甲斐の多き、雄壮な人生が控えていたとはいえ。
机前に空しく過ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
またある板がこいの中をのぞくと、そこは地獄のように炎が嚇々かっかくと燃ていて、裸の小僧さんが棒のさきへ何かつけて吹くと、洋燈ランプのホヤになるので息をのんで覗いていた。
何しろ畫室は、約束やくそく通りに出來てあるから、四はう密閉みつぺいしたやうになつてゐる。暖爐ストーブころならば、其の熱で嚇々くわつ/\とする、春になれば春の暖氣だんきすやうにむつとする。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)