トップ
>
噴出
>
ふきい
ふりがな文庫
“
噴出
(
ふきい
)” の例文
唯有
(
とあ
)
る小路の湯屋は仕舞を急ぎて、
廂間
(
ひあはひ
)
の下水口より
噴出
(
ふきい
)
づる湯気は一団の白き雲を舞立てて、心地悪き
微温
(
ぬくもり
)
の四方に
溢
(
あふ
)
るるとともに、
垢臭
(
あかくさ
)
き悪気の
盛
(
さかん
)
に
迸
(
ほとばし
)
るに
遭
(
あ
)
へる綱引の車あり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
少年も
噴出
(
ふきい
)
だしぬ。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
数息
(
すそく
)
の間にして火の手は縦横に
蔓
(
はびこ
)
りつつ、納屋の内に乱入れば、
噴出
(
ふきい
)
づる
黒烟
(
くろけふり
)
の渦は
或
(
あるひ
)
は
頽
(
くづ
)
れ、或は畳みて、その外を
引韞
(
ひきつつ
)
むとともに、見え
遍
(
わた
)
りし家も土蔵も
堆
(
うづたか
)
き
黯黮
(
あんたん
)
の底に没して、闇は焔に破られ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
噴
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“噴出”で始まる語句
噴出物
噴出時
噴出物流動