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嘶
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いば
ふりがな文庫
“
嘶
(
いば
)” の例文
出して、(しょうろく
四銭
(
しもん
)
で乗るべいか。)
馬士
(
うまかた
)
が、(そんなら、ようせよせ。)と言いやす、馬がヒインヒインと
嘶
(
いば
)
う。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
かくいひつつ
被
(
かぶ
)
りし帽を
脱棄
(
ぬぎす
)
てて、こなたへふり向きたる顔は、
大理石脈
(
だいりせきみゃく
)
に熱血
跳
(
おど
)
る如くにて、風に吹かるる金髪は、
首
(
こうべ
)
打振りて長く
嘶
(
いば
)
ゆる
駿馬
(
しゅんめ
)
の
鬣
(
たてがみ
)
に似たりけり。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
時に松風ひびきあがり、野飼の駒たてがみを振ひ、首を
擡
(
もた
)
げ、高く
嘶
(
いば
)
ゆることやまざりき。傍に砕けたる瓦の
堆
(
うづたか
)
きがあり、そのあひだを
抽
(
ぬ
)
きいでて、姫百合の一もと花さくもあはれなり。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
小荷駄返して馬
嘶
(
いば
)
ふらん
我則
(
がそく
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
嘶
漢検1級
部首:⼝
15画
“嘶”を含む語句
嘶声
遠嘶
嘶馬
頞嘶叱
馬嘶
高嘶