嘘偽うそいつわ)” の例文
旧字:嘘僞
嘘偽うそいつわりと思召すなら御見物の方々、御持合おんもちあわせの手裏剣しゅりけんなり鉄扇なり、または備え置きましたる半弓、石、瓦のたぐいをもって、御遠慮なく当人の四肢五体いずれへなりともおねらいをつけ下し置かれ
「そのとおりだ。おせんのについてた、嘘偽うそいつわりのねえ生爪なまづめなんだ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
嘘偽うそいつわりを教えられたのでは後日になって、愚庵が申分けが無い。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「しからば、何をか、沢庵に嘘偽うそいつわりがおざろう」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)