嗚呼おこ)” の例文
嗚呼おこがましくも自分のほかに適当の人物が少なかろうと心の中に自問自答して、ついに決心して新事業に着手したものがすなわち時事新報です。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これ仁者の言、いわゆるその君をして堯舜になす者なり、嗚呼おこなる所為なれど童蒙のために註しつ(以上馬琴の説)。
恐ろしきまなこを見張り、「爾は昨日黒衣がために、射殺されたる野良犬ならずや。さては妄執もうしゅう晴れやらで、わが酔臥えいふせしひま著入つけいり、たたりをなさんず心なるか。阿那あな嗚呼おこ白物しれものよ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
と嬢の深く謙遜するに小山の妻君「貴嬢あなた位よく御存知ならモー沢山でありませんか」お登和嬢「どう致しまして。西洋の料理学校で料理の初歩に教える原理さえ私はまだよく存じませんもの。それで料理が出来るなんぞと嗚呼おこがましい事は ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)