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嗄声
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しゃがれごえ
ふりがな文庫
“
嗄声
(
しゃがれごえ
)” の例文
旧字:
嗄聲
嗄声
(
しゃがれごえ
)
で聞こえるので、
堪
(
たま
)
らなくなって、あとじさりをしながら、
背後
(
うしろ
)
を見ると、今居たと思う蕎麦屋が影もなしに雪に消えたので、わッと云うと
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
破
(
や
)
れた
人間離
(
にんげんばなれ
)
のした
嗄声
(
しゃがれごえ
)
が
咽喉
(
のど
)
を
衝
(
つ
)
いて
迸出
(
ほとばしりで
)
たが、応ずる者なし。大きな声が夜の空を
劈
(
つんざ
)
いて四方へ響渡ったのみで、
四下
(
あたり
)
はまた
闃
(
ひッそ
)
となって了った。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
異様に低い
嗄声
(
しゃがれごえ
)
ではあるけれど、充分聞分けられる程度になる。
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
杉右衛門が、
嗄声
(
しゃがれごえ
)
で叫んだものである。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
競立
(
きそいた
)
った馬の
蹄
(
ひづめ
)
の音、サーベルの響、がやがやという話声に
嗄声
(
しゃがれごえ
)
は
消圧
(
けお
)
されて——やれやれ聞えぬと見える。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
嗄
漢検1級
部首:⼝
13画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“嗄”で始まる語句
嗄
嗄枯
嗄々
嗄聲