唐鳩からばと)” の例文
西鶴が『五人女』の中で「広間をすぎてえんよりかけはしのはるかに熊笹くまざさむら/\としてその奥に庭籠ありてはつがん唐鳩からばと金鶏きんけいさま/\の声なして」
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
本土ならば、こうした矢先にかかる鳥は一羽もいなかっただろうが、この島に住んでいる里鳩さとばと唐鳩からばと赤髭あかひげ青鷺あおさぎなどは、俊寛の近づくのをすこしも恐れなかった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)