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哬呀
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あなや
ふりがな文庫
“
哬呀
(
あなや
)” の例文
南無三
(
なむさん
)
膝を
立直
(
たてなほ
)
し、立ちもやらず坐りも果てで、
魂
(
たましひ
)
宙に浮く
処
(
ところ
)
に、沈んで聞こゆる婦人の声、「
山田
(
やまだ
)
山田」と我が名を呼ぶ、
哬呀
(
あなや
)
と
頭
(
かうべ
)
を
掉傾
(
ふりかたむ
)
け
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
行
(
ゆ
)
くこと
未
(
いま
)
だ
幾干
(
いくばく
)
ならず、予に先むじて
駈込
(
かけこ
)
みたる犬は奥深く進みて見えずなりしが、
哬呀
(
あなや
)
何事
(
なにごと
)
の
起
(
おこ
)
りしぞ、
乳虎
(
にうこ
)
一声
(
いつせい
)
高く吠えて
藪中
(
さうちう
)
俄
(
にはか
)
に
物騒
(
ものさわ
)
がし
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
哬
部首:⼝
10画
呀
部首:⼝
7画