“咽輪”の読み方と例文
読み方割合
のどわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまでは、不自然な部分が咽輪のどわたれで隠されていたので判らなかったのだが、不思議な事に、易介は鎧を横に着ているのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
じわじわと迫っていったのだ。だから、むしろ直接死因には、咽輪のどわの方に意味がありそうじゃないか。無論気管を潰すというほどじゃないが、相当頸部の大血管は圧迫されている。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
面部から咽喉にかけての所は、咽輪のどわ黒漆くろぬりの猛悪な相をした面当めんぼうで隠されてあった。そして、背には、軍配日月じつげつの中央に南無日輪摩利支天なむにちりんまりしてんしたためた母衣ほろを負い、その脇に竜虎の旗差物はたさしものが挾んであった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)