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呉蓙
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ござ
ふりがな文庫
“
呉蓙
(
ござ
)” の例文
島民家屋の丸竹を並べた
床
(
ゆか
)
の上に、薄いタコの葉の
呉蓙
(
ござ
)
を一枚敷いて寝ていた時、私は、突然、何の連絡も無く、東京の歌舞伎座の
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
前甲板に
呉蓙
(
ござ
)
を敷いて天幕の張つてある處に座をとつて私はそこから四方を顧望してゐた。
湖光島影:琵琶湖めぐり
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
毎朝、彼が
母屋
(
おもや
)
の中央の贅沢な
呉蓙
(
ござ
)
の上で醒を覚ます時は、身体は終夜の労働にぐったりと疲れ、
節々
(
ふしぶし
)
がズキズキと痛むのである。
南島譚:01 幸福
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
湿った空気のそよとも動かぬ部屋の中で、板の間の
呉蓙
(
ござ
)
の上に疲れた身体をぐったりと横たえ、私は昼寝の眠りに入った。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
食卓には今度も
美味佳肴
(
びみかこう
)
が
堆
(
うずたか
)
く載っている。妻は筋骨の逞しい申し分の無い美人だし、
章魚
(
たこ
)
の木の葉で編んだ新しい
呉蓙
(
ござ
)
の敷き心地もヒヤヒヤと冷たくて誠に宜しい。
南島譚:01 幸福
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
呉
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
蓙
漢検1級
部首:⾋
13画
“呉”で始まる語句
呉
呉々
呉服屋
呉絽
呉竹
呉服店
呉服
呉淞
呉春
呉懿