“吹井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきい50.0%
ふきゐ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこではまた、きれいな舞妓まいこ色子いろこたちが、団扇うちわの風を送るやら、吹井ふきいの水で手拭てぬぐいを冷やしてくるやら、女が女をとり巻いて、何しろ大したもて方である。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
煙草屋たばこや、うどん屋、医師いしゃの大きな玄関、へいの上にそびえている形のおもしろい松、吹井ふきいが清い水をふいている豪家の前を向こうに出ると、草のえたみぞがあって、白いペンキのはげた門に
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
沼ぞひの吹井ふきゐのある茶屋だの、音ばかりきこえてその形は見えない丘の上の荷車だの、あやつり人形でもあるかのやうに遠く野の畠に動いてゐる百姓の男だの
あさぢ沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
吹井ふきゐより鶴をまねかん初時雨しぐれ 其角
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)