吉野郷よしのごう)” の例文
そうした上は、武士の面目も立つ、近郷きんごうへの評判もようなる、まず、吉野郷よしのごうをとる家統いえすじほかにはあるまいてな
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
良人の留守をまもって添乳そえぢしていた梅軒の妻が唄っていたものであるのに、その伊勢なまりのある節がそのまま、美作みまさかの国吉野郷よしのごうの、武蔵の生れた故郷ふるさとで聞える。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは姫路の城下に近く、同時に、彼女が育った郷里——美作みまさか吉野郷よしのごうへも、そう遠くない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
作州吉野郷よしのごうの竹山城下(現・岡山県讃甘さぬも郡宮本村)は、浮田家に所属する一領地であったから、秀吉の織田軍に合力して、有名な高松の「水攻みずぜめ」などには、その背道の嶮を守ったり
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……もしや、この武蔵というお方は、美作みまさか吉野郷よしのごうの人ではないかえ」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
作州吉野郷よしのごう宮本村の牢人ろうにん宮本武蔵という者ですが。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉野郷よしのごう
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)