可慚はづかし)” の例文
母はその身もともに責めらるる想して、あるひ可慚はづかしく、或は可忌いまはしく、このくるしき位置に在るにへかねつつ、言解かんすべさへ無けれど、とにもかくにも言はでむべき折ならねば、からうじて打出うちいだしつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)