可傷いたはし)” の例文
牛乳など飮ますと直ぐ鼻からタラ/\と流れ出るさうした敏雄も可傷いたはしさの限りだけれど、父の心痛をまのあたりに見るのはどんなに辛いことか、氣の毒でとても筆にも言葉にもあらはせない、兄さん
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
おのづかうれはし底寂そこさびしきと、えりの細きが折れやしぬべく可傷いたはしきとなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)